第4回日本映画人気投票結果

開催に先立ち、約6か月に渡り募集した日本映画人気投票の上位20作品を投票いただいた皆さまの感想と合わせて発表します。
本投票により、「映画のまち調布 シネマフェスティバル2022」の上映作品と映画賞「第4回映画のまち調布賞」の作品賞及び技術部門5賞(撮影・照明・録音・美術・編集)のノミネート作品を決定します。

投票総数              10,465票

投票期間              2021年2月20日~9月5日

投票対象者           調布市内在住・在勤・在学の方、シアタス調布に来場の方

対象作品              2020年9月1日から2021年8月31日までに国内の商業映画劇場で、有料で初公開された日本映画

1位『花束みたいな恋をした』2021年1月公開

調布駅、部活で走る多摩川の河川敷、中学校の頃の通学路、友達の家の近所等々、馴染みのある景色が沢山登場し、菅田将暉さんと有村架純さんがそこに立っていることに友達と沢山喜びました。高校生として「花束みたいな恋をした」を観て、もしかしたら自分が経験するかもしれない恋愛に胸を馳せた一方で、切ない展開に幸せのあり方を考え、なんとも複雑な心境になりました。

彼氏と初めて映画館で見た映画です。日頃一緒に買い物したり歩いたりしている道が出てきたりその後改めて映画の話をしながら町を歩いてみたり、とても幸せな映画体験をさせて頂きました。

調布に住んでいるからこそ、知っている場所や馴染みのある地名があり、その場面を見ながらいつもと景色が重なってよかった。主人公が自分に置き換えられたようで別れの時はすごく涙が出ました。

数ある恋愛映画の中でも出会いから別れまでの物語を描いたものは珍しく、微妙なすれ違いや価値観のズレがリアルに表現されていて面白かったから。

2位『天外者(てんがらもん)』2020年12月公開

近代日本を舞台にした映画だが、時代を超え、志は未来に生き続けるということがとても良く伝わってきたので選びました。五代友厚の思いと三浦春馬さんの思いが重なって感じられました。
前半はほとばしる熱い熱量で、後半は静かに、しかし確かな熱量でひたすら日本のために生きた五代友厚を、三浦春馬さんが全身全霊で演じていて、何度見ても引き込まれます!
俳優陣がとても生き生きしており、コロナで先の見えない今、100年先を見据えて私財をなげうち日本の未来を築いた幕末の、これまで汚名を着せられたままになっていた五代友厚をこのタイミングで知れたのは意味があるように思いました。

3位『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』2020年10月公開

見終わった後に「この映画は見に来て良かったねー。」と娘と笑顔で同時に口にしました。親子同じ気持ちで鑑賞できて最高でした。
テレビアニメの続編ではありますが、単独でも作品に入っていきやすい上手な作り方をされていて、かつ人の生き様というものを鮮やかに描きあげた魅力的な映画だと思いました。
何も知らずに鬼滅の刃を見にいきましたが、制作会社ufotableの演出の美しさにのまれました。子供向けアニメのきらびやかな描写しかみたことがなかったため、大人が感嘆してしまうようなアニメを初めて見て感動しました。

4位『ミッドナイトスワン』2020年9月公開

現実的な悩み、苦しみを抱えながらも、相手の力になろうとする無償の愛の深さが心にズシンときました。
見終わったあと、心に重い何かが残るが、もう一度見たいと思わせる映画だった。自分は男だが、凪沙の「一果の夢を叶えさせたい」という想いにシンクロし、「母性とはこのような気持ちなのかも」と今までにない感情を抱かせてくれた。
自分が積み上げていた価値観をハンマーで壊された感じがして、席を立って映画館から出るのが怖くなった。知らないうちに誰かを傷つけていたかもと、考えるようになった。

5位『浅田家!』2020年10月公開

家族の暖かさをコミカルに、でも優しく描いていて、今のコロナで人と人が疎遠になっている時代にぴったりだと思った。
閉塞気味の世の中を少し明るくしてくれた内容で、観終わった後、気持ちが優しくなった。
ユニークな家族の中で育った写真家が、震災や病気などで家族を失った人達を写真で勇気づけようとする姿に感動した。

6位『シン・エヴァンゲリオン劇場版』2021年3月公開

20年以上にもわたる長期アニメの完結編。映像の美しさと激しいアクションの両立。人の心を映像化する試みの、一つの終着点だと思います。
シンエヴァは2回見に行きました!時間の長さを感じさせない内容に感動、号泣しました。待っててよかったです。
特撮技術や3次元的な撮影技法をアニメーションに違和感なく落とし込むなど、庵野監督のこだわりや挑戦を見ることができました。新たな試みだけが悪目立ちすることなく、アニメーションや脚本のクオリティとのバランスが見事に成立していました。

7位『東京リベンジャーズ』2021年7月公開

俳優さんの熱演が夏休みにぴったりで熱かったです!
漫画原作なのにここまで完全再現した作品は他にないと思えるくらい再現していたと思います。ただのヤンキー映画ではない!
普段は若者の暴力的な映画は好きではなかったのですが、人を思う大切さが重苦しくなく非常にコミカルにも描かれていて思いの外感動しました。

8位『ブレイブ 群青戦記』2021年3月公開

とにかくストーリーも面白く、映像も迫力があり、感動的な作品で見入ってしまいました。
出演者の熱量の凄さ、観れば観るほど違った視点が出てくる奥深い映画、こんな映画にお目にかかったことがない!
三浦春馬さんの「1人の命で涙を流せる。お主は、そんな時代から来たのか。」のようなセリフを聞き、命を大切にできる今の時代に生きることができることに、幸せを感じた。

9位『ファーストラヴ』2021年2月公開

1度では消化しきれず何度か観ました。観ていて苦しくもなりますが良い作品でした。
原作を拝見して映画をみたのですが、少女の弱さだったり葛藤だったり闇をいい感じにみれてすごく良かったです。
キャスト全員の演技が素晴らしく心に響くものがありました。

10位『罪の声』2020年10月公開

犯罪に利用されたことを大人になってから突然知ることになった人達、それによって人生を狂わされてしまったという悲しさ、とても繊細に演じられていて心に重く、深く響きました。
実際の事件自体が衝撃的過ぎて実写はどうかな?と思っていましたが、十分過ぎる程の重厚な展開でした。
観たいと言う気持ちと観賞後の気持ちにほとんどズレがなかった。特に「罪の声」は映画館のスクリーンを暫くストップモーションにしてみたくなるほどの空間でした。

11位『竜とそばかすの姫』2021年7月公開
12位『るろうに剣心 最終章 The Final』2021年4月公開
13位『ヤクザと家族 The Family』2021年1月公開
14位『るろうに剣心 最終章 The Beginning』2021年6月公開
15位『すばらしき世界』2021年2月公開
16位『スパイの妻 劇場版』2020年10月公開
17位『名探偵コナン 緋色の弾丸』2021年3月公開
18位『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』2020年9月公開
19位『みをつくし料理帖』2020年10月公開
20位『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』2021年6月公開