映画のまち調布 シネマフェスティバル2024イベントレポート:岩田屋ビル再現ミニチュア展示

ミニチュア監修:三池敏夫(特撮研究所) ミニチュア制作:マーブリング・ファインアーツ 協力:井上泰幸遺族会

2024年126日(金)~218日(日)まで開催した「映画のまち調布 シネマフェスティバル2024」では、「空の大怪獣ラドン」(1956年公開)の4Kデジタルリマスター版のトークショー付き上映会と併せて、文化会館たづくり1階エントランスホールでは作品に登場する岩田屋ビルの再現ミニチュア展示を行いました。

撮影当時の岩田屋ビルのミニチュアは、特殊美術デザイナーの井上泰幸さんによって制作されましたが、再現ミニチュアは井上さんの弟子にあたる特撮美術監督の三池敏夫さんが監修し、制作は調布市国領にも拠点をもつ株式会社マーブリングファインアーツが携わりました。

今回展示したミニチュアは、2022年に東京都現代美術館で開催された「生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展」でも紹介されたミニチュアの一部です。
調布での展示にあたっては、井上さんの姪である東郷登代美さんにもご協力をいただき、新たな試みとしてインカメラ合成ができる体験コーナーを設けました。

このほか、三池さんが制作した図面や、図面をもとにスチレンボードで制作されたミニチュア検討用のモデルなどを展示。
さらに、井上さんが所有していた当時のロケハン写真などの貴重な資料も展示し、特撮美術の仕事の流れやその素晴らしい技術を紹介しました。

これらの展示を巡りながら、特撮美術の仕事と特撮美術デザイナー・井上泰幸氏について、三池さんにお話しいただきました。
その様子は以下からご覧いただけます。